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2020年08月05日

エジプト:武漢ウイルス・パンデミックはアラブの春より怖い!

エジプト:武漢ウイルス・パンデミックはアラブの春より怖い!

Egypt stock market continues to plunge amid political, economic uncertainty

アラブの盟主と呼ばれたエジプトですが、2011年のアラブの春による政変後の政治的な混乱が3年ほど続き、観光や海外からの投資が落ち込んだことで、大幅な貿易赤字が積み上がりました。

2014/6にシーシ大統領が就任してからは、IMFから120億ドルの緊急融資を受け、国内では補助金削減などの経済改革を推し進めたことにより、武漢ウイルス・パンデミック前は外貨準備高も回復していました。

しかし、パンデミックにより、国内の景気は低迷、輸入の増加、出稼ぎエジプト人からの外貨送金の減少、世界経済の停滞で石油需要が減少した結果、スエズ運河の通航料が減少など財政は火の車です。

それに加え、リビアやシリアを巡るトルコとの覇権争い、エチオピアのGERDダム問題が未解決であることなどさまざまなマイナス要因により、エジプトの株式市場は過去7か月で大きく下落し、損失額は1,225億エジプト・ポンド(約77億ドル)に達しました。8/4MEMOが報じています。

中小型株のEGX30株価指数は、7月は前月比1.5%、年初より24%下落。株式の時価総額は7月だけで45億エジプト・ポンド(2.8億ドル)失われました。

武漢ウイルス・パンデミックはアラブの春より怖い存在です。

 

【ご参考:2020/6/10JETRO「外貨準備高3カ月連続で減少、新型コロナウイルス対策でIMF50億ドル追加融資へ(エジプト)」】

エジプト中央銀行の67日の発表によると、2月末に455億ドルだった外貨準備高5月末に360億ドルとなり、3カ月連続で減少した。直接投資の流出や株式投資の減少に加え、国債返済などの外貨支出で減少したが、輸入8カ月分の水準は維持している。ただし失業率をみると、中央動員統計局(CAPMAS)の514日の発表では、2020年第1四半期の失業率は7.7%だったところ、4月は9.2%に上昇しており、新型コロナウイルスの影響により今後さらに悪化する見通しとなっている。

為替ではエジプト・ポンド安が続いており、68日時点の1ドルの売値は16.24エジプト・ポンドで、201910月以来の安値となった。現地報道による地元エコノミストの分析では、新型コロナウイルスの影響による危機などの要因でエジプト・ポンドが売られている中、中銀が介入していたが、介入を緩め始めたのではないかとしている。

エジプトにおいて、67日時点の新型コロナウイルス感染者数は34,000人に達し南アフリカ共和国に次ぐアフリカで2番目の多さとなった。公表されている死亡者数は1,237人とアフリカで最も多い。国内の経済活動は段階的に再開を進めているが、首相令によると国際線の運航は追って通達があるまで停止されている。とはいえ、内閣報道官によると6月後半か7月前半に国際線再開を検討しているという。なお、航空便については各国の要請による臨時便が不定期に運航しているほか、貨物便や国内便は運航している。国際線の原則停止により海外からの観光客はしばらく見込めないが、国内旅行者向けのホテルなどは段階的に再開を始めた。

政府は国際機関の支援も受け、新型コロナウイルスの感染拡大対策および経済対策を進めている。5月に決定したIMFからの27億ドルの緊急支援(2020518日記事参照)、世界銀行からの5,000万ドルの金融支援(ファストトラック・ファシリティ)に加え、政府はIMFからさらに約52億ドルの融資を要請し、実務者レベルでの合意に達したとする。現地報道によると、大型融資の合意を受けてエジプト株式市場は活況を呈し、EGX30指数は約4.5%上昇した。(井澤壌士)

 

8/4MEMO記事】

Egypt stock market continues to plunge amid political, economic uncertainty

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Stock market brokers work at the Egyptian Stock Market in the capital Cairo on January 6, 2013. A top International Monetary Fund official will visit Egypt on January 7, for talks likely to focus on the $4.8 billion loan agreement frozen last month because of political unrest in the country [KHALED DESOUKI/AFP via Getty Images]

The Egyptian stock market plummeted over the past seven months, with losses reaching 122.5 billion Egyptian pounds (around $7.7 billion), as the country’s economy suffers from Covid-19 closures, tensions over the Ethiopian dam and talk about the possibility of military intervention in Libya.

The EGX30 share index for small and medium cap stocks dropped 1.5 per cent in July compared to June. Since the beginning of the year, the index plunged 24 per cent, according to Al-Araby Al-Jadeed.

The Egyptian stock market cap lost 4.5 billion Egyptian pounds ($0.28 billion) in one month from June to July.

Political uncertainty looms in Egypt after President Abdel Fattah Al-Sisi warned in June that his country could intervene in Libya in support of the country’s eastern-based military leader Khalifa Haftar, whose Libyan National Army (LNA) has recently incurred losses at the hands of forces loyal to the internationally recognised Government of National Accord (GNA).

https://www.middleeastmonitor.com/20200804-egypt-stock-market-continues-to-plunge-amid-political-economic-uncertainty/

 



shampoo11 at 13:52│Comments(0)エジプト | 武漢ウイルス

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